一人暮らしでペットの飼育が可能だからチワワを飼いたいけど、どの種類を選べばいいのかわからないと悩む人は多いです。飼育前に種類を把握しておかないと、飼ってから後悔する可能性があります。この記事では、チワワの種類について網羅的に解説。
記事を読めば、自分に合ったチワワの選び方がわかります。チワワの特性が理解できるだけでなく、犬に負担のない飼育ができるようになるので、最後までご覧ください。
チワワの基礎知識
チワワは非常に小さいのが特徴的な犬種です。成犬でも体重は1kgから3kg程度で、寿命は約12年から20年になります。警戒心は強いですが、飼い主に忠実な性格です。小柄ながら勇敢で元気いっぱいな性格でもあります。チワワは散歩が必要ですが、運動量は少なめで済みます。学習能力が高いので、しつけやすい犬種です。
色のバリエーションが豊富なので、比較的好きな色を選びやすい特徴もあります。短い散歩や室内での遊びで満足するため、アパートなどの限られた空間での飼育にも適します。チワワは見た目に反して知的で訓練しやすい一方、正しいトレーニングが必要な犬種です。
幼い頃からしっかりとしつけることで長期的にみて飼いやすくなります。ただし、大声を出したり、高圧的なしつけをするのはNGです。飼い主を怖がるようになってしまいます。健康面で注意が必要な点もあります。遺伝性疾患として水頭症を患うケースが多いからです。
水頭症とは、脊髄液が脳に過剰に溜まることを指します。本来脳を外部から保護するために存在しますが、供給過多になると、圧迫してしまいます。必要に応じて獣医師に診てもらい、適切なケアを心がければ健康維持が可能です。
【毛質別】チワワの種類
チワワの毛質は、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。それぞれの特徴について解説します。
- スムースコートチワワ
- ロングコートチワワ
スムースコートチワワ
スムースコートとは、短くて密集した毛のことです。滑らかな触り心地が魅力で、被毛のお手入れが比較的簡単なのが特徴です。定期的なブラッシングを行い、ときどき入浴するだけで十分に管理できます。忙しい飼い主にはおすすめです。
暑さには比較的強いですが、寒さには弱いため、冬季の保温対策が重要になります。保温対策には、暖かいチワワ用の洋服を着せることや、室内の温度を適切に保つことなどが挙げられます。
ロングコートチワワ
ロングコートチワワは、長くて柔らかい被毛が特徴的です。特に耳や首回り、しっぽなどに豊かで柔らかい毛があるため、毛を撫でるのが好きな飼い主におすすめです。フェザリングと呼ばれる、羽飾りのような毛がチワワの魅力を一層引き立てています。
美しい被毛のため、スムースコートチワワよりも短いスパンで定期的なブラッシングが必要です。寒い気候にも自然に適応する防寒性があるため、冬でも屋外の散歩を楽しめます。ロングコートチワワの優雅な外見は、ドッグショーでも非常に人気があり、多くの人に愛されています。
【毛色別】チワワの種類
チワワは愛らしい外見だけでなく、多彩な色のバリエーションも魅力です。毛色によって異なる印象を与えるため、好みやペットとしてのイメージに合わせて選べます。具体的な種類は以下のとおりです。
- 単色
- タン
- パーティーカラー
- トライカラー
- レアカラー
単色
単色のチワワは、1色のみで全身が覆われるのが特徴です。一般的には黒色、白色、クリーム色、薄茶色などがあります。シンプルな毛色なので、非常に人気です。毛色が1色で均一であるため、健康状態を視覚的に確認しやすく、日常の健康管理が行いやすいのがメリットです。
純粋な遺伝子を持つことが多いので、特定の遺伝的特性を重視するブリーダーや犬好きから高い評価を受けています。
タン
タンはチワワ特有の毛色で、淡い黄褐色が特徴です。通常、チワワの体の特定部分に現れ、耳の周りや顔、足、胸部などに見受けられる場合が多いです。タンカラーは他の毛色との組み合わせにより、チワワの外見をより魅力的に見せます。
遺伝的にも一般的なカラーパターンなので、多くの愛好家に好まれています。タンはチワワの魅力を一段と引き立てる重要な要素です。
パーティーカラー
パーティーカラーのチワワは、美しい毛色が魅力です。白を基調に、黒や茶色などのさまざまな色がパッチや斑点として現れます。多彩な毛色の組み合わせが、チワワを一層魅力的に見せ、多くの人々に愛される理由となっています。パーティーカラーのチワワに特別なケアが必要なわけではありません。
しかし、定期的なグルーミングが必要です。毛色を美しく保つためだけではなく、チワワの健康を維持するためにも重要です。毛並みを整え、清潔に保つことで、チワワが快適に過ごせます。
トライカラー
トライカラーのチワワは、黒、白、茶色の3色が特徴的な毛色です。3つの色が対照的に配置されていることが多いことです。顔にはマスク状のパターンがあり、胸や足の部分には白が映えます。体の他の部分には、黒や茶色が配されることが一般的です。
トライカラーは、絵画や写真などビジュアルメディアで非常に映える点で人気があります。トライカラーのチワワは、比較的珍しい毛色です。
レアカラー
レアカラーのチワワは珍しいため、常に注目されています。ブルーは深みのある青灰色で、非常に珍しい毛色です。フォーンは鹿のような色をしており、希少価値が高いとされています。チョコレートは濃い茶色で、魅力的な色合いが人気の秘密です。
ブルーマールはレアカラーのなかでも珍しく、青と灰色が混じり合った独特な毛色をしています。マールは斑点が特徴的で、多くの色を含むため遺伝的にも希少です。レアカラーのチワワは、見た目の美しさだけでなく、独特の存在感を放ちます。
【体型別】チワワの種類
チワワは色だけでなく、体型によって見た目の印象が異なることがあります。主にチワワに見られる3つの体型は以下のとおり。
- ドワーフタイプ
- ハイオンタイプ
- スクエアタイプ
ドワーフタイプ
ドワーフタイプのチワワは、コンパクトな体型が特徴です。脚が短く、体の恰幅が良いため、非常に可愛らしいです。ドワーフタイプのチワワは、体重も他のタイプに比べて軽く、成犬になっても子犬のような愛らしい見た目を保つ場合が多くなります。小さいサイズを好む飼い主に、とても人気です。
ハイオンタイプ
ハイオンタイプのチワワは、足が長くスタイリッシュなのが特徴です。独特の体型なので、普通のチワワと比較して胸部が深く、脚が長く見えます。スタイリッシュで華奢な外見のため、多くの人に美しいと評価されています。ハイオンタイプのチワワは、動きが敏捷で活発な性格です。
元気いっぱいに遊ぶ姿を見せることが多く、見る人を楽しませます。しかし、ハイオンタイプのチワワは、繊細な体型をしているため、過度な運動や突発的な事故によって怪我をしやすい側面もあります。常に最新の注意を払ってあげましょう。
スクエアタイプ
スクエアタイプのチワワは、体が正方形に近い外観なのが特徴です。スクエアタイプだと、胴の長さと脚の長さが等しいため、姿勢が良くバランスの取れた見た目である場合が多いです。飼い主としても、バランスを崩しにくい見た目なので安心して飼うことができます。
見た目のバランスの良さが確認できるのは、運動能力が高く、活動的な性格のチワワの場合が多いです。健康的で頑丈な体をしているため、他のタイプのチワワに比べて健康問題が少ないとされています。元気で活動的なペットを求める方におすすめです。
【頭の形別】チワワの種類
実は、チワワには頭の形にも種類があります。主に以下2つのタイプが存在します。各特徴を理解して、自分に合ったチワワを見つけましょう。
- アップルヘッドチワワ
- ディアーヘッドチワワ
アップルヘッドチワワ
アップルヘッドチワワは、リンゴのように丸いドーム型の頭が特徴です。顔の造形がふっくらとしていて、短い鼻と目が突出して見えるのが特徴的です。アップルヘッドチワワはチワワの中でも特に頭蓋骨の形状が強調されています。AKC(アメリカンケネルクラブ)などの犬の品種基準で好まれる形です。
特徴的な頭の形は遺伝が関係しています。子犬の頃から顕著に表れるケースが多いです。ただし、アップルヘッドチワワにはデメリットもあります。遺伝的に目の疾患や呼吸器系の問題を抱えやすいです。デメリットはあるものの、多くの人々が可愛らしさに魅了されています。
アップルヘッドチワワは、非常に人気のあるチワワのタイプの1つとして広く認識されています。
ディアーヘッドチワワ
ディアーヘッドチワワは、鹿のような顔の特徴を持つ犬種です。頭の形が細長く、額が比較的平坦である点で、アップルヘッドチワワと異なります。注目すべきは、目が大きくて少し離れている点です。非常に優しい表情をしているチワワだと言われています。鼻の部分が長めで、鼻先が細くなっているのも特徴的です。
チワワを実際に飼うときに知っておくべきこと
チワワを実際に飼うときに知っておくべきことは以下のとおりです。
- チワワの一般的な性格
- 他のペットや子どもとの相性
チワワの一般的な性格
チワワの一般的な性格は以下のとおり。
- 忠実で主人に深く懐く
- 警戒心が強い
- 見知らぬ人には吠える
- 訓練に応じやすい
- 気が小さく怖がりな一面がある
- 気に入らないことがあると怒る
チワワは小型犬であるにも関わらず、性格的には非常に活発でエネルギッシュです。持ち前の活動性と好奇心で飼い主を楽しませてくれます。遊びが大好きなので、飼い主との遊び時間が重要です。非常に忠実で深く懐く傾向があるため、飼い主と強い絆が築けます。
チワワは警戒心が強いのも特徴です。見知らぬ人や状況には吠える場合が多く、小さな体からは想像もつかないほど大きな声を出すことがあります。チワワなりの警戒の表れで、家族を守るために行っています。知能が高く、学習能力も優れているため、訓練をするのは比較的容易です。
基本的な命令やトリックをすぐに覚えるため、コミュニケーションをする楽しみも感じられます。ただし、気が小さく怖がりな面もあるので、大きな音や急な動きには敏感です。甘えん坊で独占欲が強いのもチワワの魅力的な性格の一面です。
飼い主の注意や愛情を一身に受けたい性格なので、他のペットや家族と競争心を見せる場面もあります。気分屋でもあり、気に入らないことがあると怒りを表現することもあります。チワワとの生活には多くの癒しがありますが、気持ちを理解して、適切な対応を取ることが重要です。
» チワワの性格と飼うときのポイント
他のペットや子どもとの相性
チワワは他のペットや子どもと良好な関係を築くことが可能です。チワワは非常に小さいため、小さな子どもがいる家庭では、子どもに優しく接するよう教える必要があります。子どもがチワワで乱暴に遊んだり、横柄な態度を取ったりしないように注意を払いましょう。
他の犬や猫との相性については、チワワ自身の個体別の性格や、他のペットの性格によります。優しく接することを学べば、チワワは猫や他の小動物とも穏やかに共存できます。ただし、過度な追いかけっこや、特定のペットへの愛情がかたよるのは避けるべきです。
チワワが幼いときから、他の動物や人と積極的に交流させておくと、共存するうえで役立ちます。適切な管理と教育が施されていれば、多様な家庭環境や他のペットとも上手く暮らしていける犬種です。
まとめ
チワワには、毛色や体型だけでなく、頭の形にもさまざまな種類があります。自分の希望や好みに合わせて選べるのが魅力です。活発で忠実な性格が特徴で、家族や他のペットとも仲良くコミュニケーションを取れます。しかし、大声を出したり、高圧的な態度を取ったりするしつけはNGです。
適切なしつけを行わないと、知らない人に吠えるなどの迷惑がかかってしまいます。多くの家庭で愛されているチワワですが、性格や健康状態は個体によって異なります。遺伝的に病気になりやすいチワワの種類もあるので、好みとのバランスを取ることが重要です。特徴をよく理解し、適切なケアができるようになりましょう。
