【犬が食べてはいけないもの11選】食べてしまったときの対処法を解説!

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  • 愛犬に何を食べさせていいかわからない
  • 人間の食べ物を犬にあげても大丈夫か不安
  • 犬の健康を守るために正しい食事管理をしたい

 

犬を家族の一員として大切に育てたいと考える飼い主さんにとって、愛犬の食事管理は重要です。人間の食事は、犬にとって有毒な成分が含まれている場合があり、摂取すると深刻な健康被害を引き起こす可能性があります

 

この記事では、犬が食べてはいけないものと理由、注意が必要な食べ物、食べてしまったときの症状と対処法を詳しく解説します。記事を読めば、愛犬の健康を守るための正しい食事管理の知識が身に付き、安心して犬との生活を楽しむことが可能です。

 

犬が食べてはいけないものと理由

 

 

犬の健康を守るには、適切な食事管理が重要です。人間にとっておいしい食べ物でも、犬にとっては有害な場合があります。消化器系の不調から重篤な中毒症状や臓器障害まで、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。与えてはいけない食べ物は、以下のとおりです。

 

  • チョコレート
  • カフェイン
  • キシリトール
  • タマネギとニンニク(ネギ類全般)
  • ブドウとレーズン
  • アボカド
  • アルコール
  • マカダミアナッツ
  • 銀杏
  • 生肉と生の魚
  • 骨付き肉

 

チョコレート

 

チョコレートは犬の体に有害な成分が含まれているため、絶対に与えてはいけません。チョコレートに含まれるテオブロミンという成分は、犬の体内で代謝されにくく、中毒を引き起こします。ダークチョコレートは、テオブロミンの含有量が多いので、より危険性が高いです。犬がチョコレートを食べると、以下の症状が現れます。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 興奮
  • 不整脈
  • けいれん

 

摂取量や犬の体格によって症状の重さが変わります。適切な処置が必要です。

 

カフェイン

 

カフェインも犬の体に悪影響を与えます。コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどに含まれているので注意が必要です。カフェインを摂取すると、犬には以下の症状が現れます。

 

  • 落ち着きがなくなる
  • 心拍数が上がる
  • 血圧が上昇する

 

犬がカフェインを含む食品を食べてしまった場合は、獣医師に相談しましょう

 

キシリトール

 

 

歯磨き粉やガムなどに含まれるキシリトールは、犬の体内で急激な血糖低下を引き起こす危険な人工甘味料です。肝不全や凝固障害などの深刻な健康問題を引き起こします。キシリトールは、摂取量にかかわらず危険性があり、わずかな量でも犬に重大な影響を及ぼします

 

キシリトールを食べた場合に現れる症状は、以下のとおりです。

 

  • 嘔吐
  • ふらつき
  • 発作

 

症状は軽度のものがほとんどですが、重症化すると昏睡状態に陥り、最悪の場合死亡します。多くのシュガーフリー製品にキシリトールが使用されているため、飼い主は特に注意しましょう。犬用の歯磨き粉やおやつを選ぶときは、キシリトールが含まれていないか必ず確認してください。

 

犬の健康と安全を守るには、キシリトールを含む製品を犬の手の届かない場所に保管するのが大切です。家族全員にキシリトールの危険性を伝え、誤って与えないよう注意しましょう。

 

タマネギとニンニク(ネギ類全般)

 

タマネギとニンニクを含むネギ類全般は、犬の健康に深刻な影響を与える有毒成分が含まれており危険です。ネギ類に含まれる有毒成分は、犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こします。ネギ類の危険性は、生でも調理済みでも変わりません。少量であっても、長期的に与え続けると健康被害のリスクが高まります。

 

犬がネギ類を食べた場合に現れる症状は、以下のとおりです。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 倦怠感
  • 呼吸困難

 

ネギ類には、タマネギやニンニク以外にもニラ、リーキ、エシャロットなどが含まれます。調理済み食品や加工食品に含まれている場合もあり、注意が必要です。ネギ類が含まれていないか、食品ラベルをよく確認することが大切です。誤って犬がネギ類を摂取してしまった場合は、すぐに獣医師に相談しましょう

 

ブドウとレーズン

 

ブドウとレーズンは、摂取量に関係なく深刻な健康被害を引き起こす犬にとって危険な食べ物です。犬がブドウとレーズンを食べた場合、以下の症状が24時間以内に現れます

 

  • 急性腎不全
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 食欲不振
  • 脱水

 

レーズンはブドウよりも濃縮されているため、より危険性が高いです。どの犬種でも中毒症状が起こる可能性があるので、注意が必要です。ブドウやレーズンを含む食品は、犬の手の届かない場所に保管しましょう。予防が最も重要です。

 

アボカド

 

 

アボカドに含まれるペルシンという物質が犬に有毒で、心臓や消化器系に悪影響を与えます。ペルシンは果肉だけでなく、種や皮にも含まれているため、アボカド全体が危険です。犬がアボカドを食べると、以下の症状が現れます。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難

 

少量でも危険なので、アボカドは絶対に与えてはいけません。アボカドオイルは一般的には安全とされていますが、使用する際は必ず獣医師に確認してください。

 

アルコール

 

アルコールは、犬に深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、与えてはいけません。アルコールを摂取すると、以下の症状が見られます。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 脱水症状
  • バランスを崩す
  • 意識を失う

 

重症の場合は昏睡状態に陥り、最悪の場合は死亡してしまう危険なものです。アルコールは少量でも、肝臓や腎臓に悪影響を及ぼしたり、血糖値の急激な低下を引き起こしたりします。人間用のアルコール飲料だけではなく、アルコールを含む食品や薬品にも気をつけましょう。

 

マカダミアナッツ

 

マカダミアナッツは、少量でも深刻な症状を引き起こすため、犬には絶対に与えてはいけません。マカダミアナッツを犬が食べると、以下の症状が現れます。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 筋力の低下
  • 衰弱
  • 後肢の麻痺
  • 歩行困難
  • 体温上昇
  • 神経系への影響

 

摂取量や犬の体格によって症状が異なりますが、少量でも危険なので注意が必要です。犬にとって安全な環境を整えるために、マカダミアナッツは犬の手の届かない場所に保管しましょう。

 

銀杏

 

 

銀杏は犬にとって危険な食べ物で、深刻な症状を引き起こします。銀杏の実に含まれる4-メトキシピリドキシンという成分が犬に有毒なので、絶対に与えてはいけません。特に未熟な実や生の実は毒性が強く、銀杏の葉や樹皮にも毒性物質が含まれているため注意が必要です。少量でも以下の中毒症状を引き起こす可能性があります。

 

  • 嘔吐
  • 下痢
  • けいれん
  • 神経症状

 

銀杏の木の近くで犬を散歩させるときは、実を食べないよう十分に気をつけましょう。

 

生肉と生の魚

 

生肉と生の魚は、寄生虫や有害な細菌が含まれているため、犬に与えるのは避けるべきです。生肉と生の魚には、以下のリスクがあります。

 

  • 有害な細菌
  • 寄生虫
  • 消化器系への負担
  • 栄養バランスの偏り

 

生肉にはサルモネラ菌や大腸菌などの有害な細菌、生魚にはアニサキスなどの寄生虫がいる可能性が高いです。犬の消化器系に負担をかけ、栄養バランスも偏る可能性があります。リスクを避けるために、生肉や生魚の代わりとなる良質なドッグフードや、適切に調理した肉・魚を与えるのがおすすめです。

 

生肉と生の魚は、調理すると有害な微生物を殺菌できるので、安全に犬に与えられます。生肉や生魚を与えたい場合は、必ず獣医師に相談し、適切な処理をしたものを選ぶようにしましょう。

 

骨付き肉

 

骨付き肉を食べると、骨が喉や消化管に詰まる危険があるので、絶対に与えてはいけません。骨付き肉を与えると、以下の深刻な問題が起こります。

 

  • 骨の破片が内臓を傷つける
  • 鋭利な破片が口内や消化管を傷つける
  • 大きな骨が歯を折る
  • 骨髄の脂肪分が消化器系に負担をかける

 

特に鶏の骨は、簡単に砕けて尖った破片になるので危険です。調理済みの骨は、生の骨よりもさらに危険性が高くなります。骨の代わりに、バランスの取れた犬用フードを与えましょう。おもちゃには、犬用のガム骨など安全な代替品を選ぶのがおすすめです。
» 犬が食べていいものリストと注意点を徹底解説

 

犬に食べさせるときに注意が必要なもの

 

 

犬に与えるときに注意が必要な食品は、以下のとおりです。

 

  • 牛乳と乳製品
  • 生卵の白身
  • 加工肉
  • 生の魚介類
  • 一部の果物の種子

 

完全に禁止ではありませんが、与えるときには十分な注意が必要な食べ物です。少量から始め、犬の様子を観察し、異常が見られたら与えるのをやめましょう。犬の様子に変化がなければ、おやつとして楽しめます。

 

牛乳と乳製品

 

牛乳と乳製品は、下痢や消化不良を引き起こす可能性があるため、注意が必要な食べ物です。多くの犬は乳糖不耐症です。成犬になると乳糖分解酵素の産生が減少し、乳製品の消化が難しくなるため、大量に与えてはいけません。犬の個体差や反応を観察するのが大切です。

 

カルシウムは犬にとって有益ですが、乳製品アレルギーの可能性もあるので、他の食品から摂取しましょう。
» 犬の食べ物のアレルギーの知識とみられる症状

 

生卵の白身

 

生卵の白身は、タンパク質分解酵素のアビジンを含み、長期的に与えると栄養吸収に問題が生じるため注意が必要です。アビジンはビオチンの吸収を妨げるので、大量に与えると犬にビオチン欠乏症を引き起こします。加熱するとアビジンは不活性化されるため、茹でた卵や焼いた卵なら安心して与えられます。

 

卵黄には問題がなく栄養価も高いので、黄身だけを与えるのは問題ありませんが、生卵全体を与える場合は注意が必要です。卵白は少量なら与えても大丈夫ですが、毎日与えるのは避けてください。はじめて卵を与えるときは、少量から始めて犬の様子を観察しましょう。アレルギー反応が出ないかチェックします。

 

加工肉(ハム・ソーセージなど)

 

 

加工肉は高塩分・高脂肪で消化に負担がかかるため、犬に与えるときには注意が必要です。加工肉を与えると、肥満や膵炎を引き起こすリスクがあります。少量なら問題ありませんが、定期的に与えるのは避けるべきです。どうしても与える場合は、無添加・低塩のものを選び、細かく刻んで少量にするのがおすすめです。

 

個体差はありますが、犬によってはアレルギー反応を起こす可能性もあります。

 

生の魚介類(生のイカ、タコ、エビ)

 

生のイカ、タコ、エビは栄養価が高く、特にタウリンが豊富に含まれています。しかし、犬に生で与えるのはリスクがあり注意が必要です。アニサキスなどの寄生虫がいる危険性が高いため、加熱調理することをおすすめします。加熱すれば安全性が向上し、寄生虫のリスクを軽減できます。

 

生で与える場合は、以下の点に気をつけましょう。

 

  • 新鮮なものを選ぶ
  • 少量から始める
  • 硬い部分や殻は取り除く

 

過剰摂取はタンパク質の過剰につながる可能性があるので、与える量と頻度に注意が必要です。消化不良を起こしやすいので、犬の様子を観察しながら与えるのが大切です。アレルギー反応を引き起こす可能性もあるので、はじめて与えるときは少量から始め、異常がなければ徐々に量を増やしましょう。

 

一部の果物の種子(桃の種など)

 

一部の果物の種や皮は、誤って摂取すると犬の健康に深刻な影響を与えます。犬にとって有害な果物の部位と成分は、以下のとおりです。

 

  • 桃の種:青酸化合物
  • アボカドの種や皮:ペルシン
  • りんごの種:シアン化合物
  • 柑橘類の皮や種子:精油成分
  • さくらんぼの種:青酸化合物
  • プラムの種:青酸化合物
  • 柿の種や未熟な実:タンニン

 

犬に有毒な成分を摂取させると、消化器系トラブルや中毒の危険性があります。果物を犬に与えるときは、種や皮を完全に取り除き、安全な部分のみを適量与えましょう。

 

犬が食べてはいけないものを食べたときの症状

 

 

犬が食べてはいけないものを摂取した場合、以下の症状が現れる可能性があります。

 

  • 嘔吐・下痢
  • 脱力・元気がない
  • けいれん・呼吸困難

 

症状は摂取したものや量、犬の状態によって異なりますが、異変を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。

 

嘔吐・下痢

 

嘔吐や下痢は、消化器系の問題が起きた際に現れる症状です。症状の重症度は、犬が食べた量や物質の種類によって異なります。特にチョコレートやブドウ、タマネギなどは、嘔吐や下痢を引き起こしやすい食べ物です。

 

嘔吐や下痢が続くと脱水のリスクが高まり、場合によっては血便が見られる場合もあるので注意が必要です。症状が続く場合は、獣医師の診察を受けましょう。飼い主は以下の点に注意して、犬の状態を観察してください。

 

  • 嘔吐物や便の色
  • 嘔吐物や便の量
  • 嘔吐や下痢の頻度

 

嘔吐や下痢と同時に、脱力やけいれんなどの症状がないかも確認しましょう。獣医師に診断してもらうときには、何をどれくらい食べたか特定し、嘔吐物や便の情報があると適切な治療方法を選択できます。

 

脱力・元気がない

 

 

脱力や元気がないなどの症状は、体調不良を示す重要なサインです。体調不良のときには、以下の症状が見られます。

 

  • 活動レベルの低下
  • 不安定な歩行
  • 反応の鈍化
  • 食欲減退
  • 眠気の増加

 

体温が低下したり、筋力が低下したりする場合もあるので、注意が必要です。犬の目つきや表情が普段と異なる場合も、脱力・元気がない状態です。呼吸が浅くなる場合もあるので、よく観察しましょう。

 

けいれん・呼吸困難

 

けいれんや呼吸困難は、犬が食べてはいけないものを誤って食べたときに起こる深刻な症状です。けいれんは筋肉が勝手に動いてしまう状態で、犬の体が硬くなったり、震えたりする様子が見られます。呼吸困難は、犬の呼吸が浅く速くなったり、苦しそうに息をしたりする状態です。

 

けいれんや呼吸困難の症状が現れた場合、以下の状況になる可能性があります。

 

  • 意識の変化
  • 舌や唇、歯ぐきの変色
  • 発作や意識不明

 

けいれんや呼吸困難が続くと、体内の酸素が不足し臓器に障害が出る危険性があるため、すぐに獣医師に診てもらいましょう。獣医師は、症状や食べた物に応じて適切な治療を行い、場合によっては解毒剤を使ったり、症状を和らげたりする治療を行います。早急に対応すれば、長期的な健康への悪影響を防げます。

 

犬が食べてはいけないものを食べたときの対処法

 

 

犬が食べてはいけないものを誤って食べてしまった場合、以下の適切な対応が必要です。

 

  • 獣医師に連絡する
  • 犬を安静に保つ

 

獣医師に連絡する

 

愛犬が食べてはいけないものを誤って食べてしまったとき、獣医師に連絡するのは最も重要な対処法です。専門家の助言を求めれば、適切な処置が行えます。連絡するときは、以下の情報を正確に伝えるのが大切です。

 

  • 犬が食べた物と症状
  • 摂取した量と時間
  • 犬の年齢、体重、既往歴

 

情報を伝えれば、獣医師は状況を的確に把握し、適切な指示を出せます。応急処置の方法や、病院への来院の必要性についても判断してもらえます。普段からかかりつけの獣医師を決めておくのも重要です。緊急時にすぐに連絡できるよう、24時間対応の動物病院の連絡先も確認しておきましょう。

 

犬が食べた物のパッケージや残りを持参すると、獣医師がより正確な診断を行えます。ペット保険に加入している場合は、保険の内容を伝えておくと安心です。緊急時の対応をスムーズに進めるための準備として、日頃から情報をまとめておきましょう。

 

犬を安静に保つ

 

以下のポイントを押さえて、落ち着いた環境を整えれば、犬のストレスを軽減し、症状の悪化を防げます

 

  • 静かで落ち着いた場所に移動させる
  • 激しい運動や遊びを控える
  • 十分な水を与える
  • 体を温かく保つ
  • 無理に食べ物を与えない

 

犬の様子を注意深く観察するのも大切です。優しく声をかけながら、急な動きを避けて接すれば、犬の不安を和らげられます。獣医師の診察を受けるまでの間、犬の状態を安静に保ちましょう。

 

まとめ

 

 

愛犬の健康と安全を守るには、食べさせてはいけない食品について正しい知識を持つことが重要です。チョコレートやキシリトール、ネギ類などの危険な食品を避けましょう。食べてはいけないものを食べてしまった場合は、嘔吐や下痢などの症状がないかよく確認してください。

 

異常を感じたら、すぐに獣医師に相談するのがおすすめです。愛犬との幸せな生活のために、適切な食事管理を心がけましょう。正しい知識と注意深い観察が、愛犬の健康を守るために大切です。
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